『誰も知らない』

先日深夜にテレビでやっていたのを録画して、観るのを妹と2人で楽しみにしていたのに、うっかり上から『猫の恩返し』を録ってしまって超ガッカリしたので、レンタルショップで借りてきました。
(『誰も知らない』を潰してしまったショックで『猫の恩返し』はどうでもよくなってほったらかし)

なんというか…ひどい話でした。映画の出来がひどいとかじゃなく、むしろそれはとても素晴らしくて良い映画だと思うのですが、だからこそよけいに、物語の内容にやりきれなさでいっぱいです。

実話をもとにした映画だというのでちょっと調べてみたら、実際の事件の方がもっと悲惨でショックでした。
映画はとてもリアルな感じだったけど、本物の現実はリアルじゃないのかもしれません。リアルさを感じさせるのは、もしかしたら最高のフィクションなんだと思います。

それから、“魅せる!!”という気が満々の映画よりも、こういう淡々とした映画の方が“成り立ってる”率が高い気がします。うまく言えないけれど、物語の内容がハッピーじゃなくても、その映画の中で世界がきちんと成り立っているとあまり悲しくならないと思うのです。とってつけたようなハッピーエンドよりずっとマシです(とってつけたような悲劇はもってのほかですが)。だって映画の顛末が酷いよりも映画の出来が酷い方が後味悪くないですか?私だけですか?

そんなわけで(?)、『誰も知らない』は、ひどい話なのになぜか優しさや強さを感じる映画でした。柳楽優弥くんの演技の力も大きいのかもしれません。いろんなことを考えているのと無表情の境目みたいな微妙なところ、あの目がとても印象に残りました。

いや、でもひどい話には違いないんです。映画はともかく、あんな事件は二度と起こりませんように!と思いました。(起こりそうで嫌だ)


『パリで一緒に』

オードリー・ヘップバーンの映画です。ほんとは『おしゃれ泥棒』が観たかったのですが、レンタルショップになかったのでこれにしました。(あの店の品揃え、何とかなんないかな…)

締切目前だというのにお酒を飲んで遊んでばかりの人気脚本家のもとへ、映画好きのタイピスト(オードリー)がやってきて、2人はパリ祭の街を舞台に新作映画の脚本を作り始めます。2人が書き進める物語は、そのまま2人が主演の劇中劇になっていて、現実での2人のやりとりによって書きかけの映画の内容も二転三転していくので、『私ならここでどうしよう?』とか『その発想はないわ〜!』とか、勝手に先を想像して自分も脚本作りに参加したつもりになって観るのがおもしろかったです。

それから、どこかのレビューの言葉を借りるなら、『パリで一緒に』のオードリーは一番かわいい!(と言っても過言じゃないと思います、ほんとに)特にブルーのナイトドレスはプリンセス級のかわいさでした '60sの代名詞のようなレディライクなスーツスタイルもかわいかったです。
外国産ラブストーリー特有の甘さが“ロマンチック”に変換されてたのは、きっとオードリー効果だと思います。

ていうか、『ロマンチックコメディ』って、邦画には存在しなくないですか??
同じ設定の物語でも、日本人が主役だったらきっと2人の掛け合いはああはならないんだろうなと思うのです。
例えば、話の流れでナニゲにキスされてもさほど反応せず普通〜な感じとか。
ここで日本のベタな少女漫画的に女の子が『何すんのヨー!』みたいに怒ると、それはすでに『ロマンチックコメディ』じゃなくて『ラブコメ』と呼ばれるものになる気がします。
かといってあの甘さをそのまま日本人が演ったらちょっと気持ち悪くて“ロマンチック”が成り立たないと思う。
ニュアンスが微妙に違う!

と、私は思っておもしろかった(興味深かった)のですが。好みの問題でしょうか。だれか共感してくれる人はいないかなー??

なんだかややこしいこと書いちゃってすみません(+∀+;)ゝ

平たく言うと、『パリで一緒に』、おもしろかったです。

『SURVIVE STYLE5+』

へんてこりんな映画でした。
DVDのパッケージに“こんな映画見たことない!”みたいなことが書いてありましたが、まさにその通り。コメディとはいうけれど、ジャンルも定義できないような。深いような意味不明のような。
キツイ冗談をセンス良く大真面目に映画にしてしまったような感じでした。うん。だいぶへんてこりん。
でもおもしろかったです。それが不思議!

主演の浅野忠信さんはじめ、小泉今日子さんや岸部一徳さんや“宇宙人ジョーンズ”のヴィニー・ジョーンズさんや、いろんな個性派俳優さんが出ていましたが、私的には阿部寛さんの濃さが秀逸でした。気持ち悪いほどハマってた。
よく見ると端役も豪華なので、見つけて楽しむのもアリです★
音楽もよかったです

それから浅野忠信さんの奥さん役の橋本麗香さんのファッションがすごくかわいかった!レトロサイケデリックなインテリアとセットにして、バービーのファッションショーを見てるみたいでした(キャラは相当キテたけど)

うーん…これじゃどんな映画かサッパリわかりませんね。でも口で説明するとおもしろくなくなってしまう世界観なので、一見をお勧めします★ もし観たという方がいたら、ぜひ感想を教えてください(^ε^)

『勝手にしやがれ』

…すごいタイトルだ。

同じくジャン・リュック・ゴダール監督&ジャン・ポール・ベルモンド主演の映画『気狂いピエロ』を観たときも同じことを書いた気がしますが、
“すごいタイトルだけど、まさにそんな感じ”。
でした。

でも個人的には『気狂いピエロ』よりおもしろかったです。
パトリシア役のジーン・セバーグが超かわいかった!ベルモンド演じるミシェルが、パトリシアをひたすら口説いてるのがおもしろかったです。しかも『早く脱げ』とか『一緒に寝よう』とかそんなんばっか(笑)。これ日本人男子が言ったらただのヘンタイじゃないですか!フランス人ってなんて恋が似合うんだろう。
泥棒や殺人の物語が、ちょっと素敵で愛しいものにさえ思えました。

パリの街並み、オープンカー、ストライプのドレス、煙草の煙、ルノアールのポスター、音楽、嘘、キス。センスってやつは、モノクロでも関係なく古びない。
ヌーヴェル・ヴァーグ(※)と呼ばれる映画が、今も人々の心を引きつけて影響を与えているというのがちょっとわかった気がした映画でした。
ちょっとね。


※ヌーヴェル・ヴァーグ
◆1950年代後半のフランスで流行した映画の新しい表現運動のこと。下積み経験なしの若い監督たちが、脚本に沿った撮影を否定し、ロケ撮影中心・同時録音・即興演出などの手法を用いて創造的で新しい映画を撮った。代表される監督は、ジャン・リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーなど。


↑私もよくわからなかったので調べてみたのですが、説明不足だったらごめんなさい。(Wikiなどを参考にさせてもらいました)間違い指摘があったら遠慮なくどうぞ。


『サマータイムマシーン・ブルース』

“この人が出てるから観てみよう”で、決めることも少なくないのが映画選び。『サマータイムマシーン・ブルース』で言ったら瑛太&上野樹里のコンビです。
特に瑛太くん、どんな作品でもたいていかっこいい役なのにたいてい報われない。切ない!でもそこが好き(笑) この映画の中でも青くて酸っぱい感じがかっこ悪くてかっこ良かったです。

余談ですが、私は線の細めな男子が好みです。芸能人だけでなく現実でもそうです。マッチョとガリなら間違いなくガリ派!女友達になかなか共感してもらえないんですけど…そんなに変かな??

そんなことはどうでもいいので話を『サマータイムマシーン・ブルース』に戻します。

夏休みのある日、エアコンのリモコンが壊れて大騒ぎする灼熱の部室(しかもSF研究会)に、突然タイムマシーンが現れます。そこで行き先を〈リモコンが壊れる前のきのう〉に設定するあたり、タイムパラドックスの問題を理解していない(てか気にしてない)あたり、ショボさとリアルさが絶妙なバランスでおもしろかったです!
小ネタ満載のストーリー展開は、単純に楽しめるだけじゃなく実は無駄なく構成されていて、ウマイなぁ!と思いました。
おもしろかったオススメです!

前にブログに書いた『UDON』という映画に、この『サマータイム〜』の出演者が映画のキャラクターそのままの役でエキストラ出演しています。私は『UDON』を観てから知りましたが、これから観るなら最初に『サマータイム〜』を観ると、より楽しめるかもしれません★(^ε^)

『恋は邪魔者』

60sのインテリアがかわいい映画らしいということで観てみました。なので正直それ以外は期待していなかったのですが、思ったよりおもしろかった!

『恋は邪魔者』を提唱する女性作家と、その目の敵にされた女たらしのライター。2人はタイプこそ真逆だけれど、本気の恋愛を否定して自分のスタイルを貫いている(ように見える)ところは共通で、皮肉にも敵視するお互いによって、自分のペースが保てなくなっていきます。
本物の恋を知ってしまったら、意地っ張りなバランスなんて保てなくなるのは当たり前なのかもしれない。振り回されてみるのもまた、幸せなことなのかもしれない。

そんなあまりに王道なテーマですが、テンポの良さとポップな演出が効いていて、楽しいラブコメになっていました。インテリアとファッションも期待以上に超かわいかったです!

てか私、レニー・ゼルウィガー大好きだ!
ユアン・マクレガーの憎めなさも良かったです★

『UDON』

最近、“気になってたのに見逃した映画”のテレビ放送が続いてうれしいです。邦画なら吹き替え関係ないからテレビで観ても楽しめるし!(CMはちょっと邪魔ですが)

『UDON』、おもしろかったです。もっとライトな感じかと思ってましたが意外とそうじゃなかった。
同じ目標に向かってみんなで熱くなる青春映画のような一面があって、ふるさとや家族を想う気持ちを再認識させてくれるあったかい一面があって、ただのエンターテイメント系お祭り映画じゃなかった。現実の厳しさを丸無視してないところもよかったです。
夢を追う背中をちょっと押してくれるような物語でした。

これ実話を元にしてるってほんとかな??だとしたらおもしろいな!

それからいろんな役者さんたちが端役でたくさん出てたのもおもしろかったです。多くが香川県出身の役者さんたちらしい!さらに地元の大学教授やローカル番組のMCも出演しているらしい!そういう“全国区なのに密かに地元ノリ”なのも大好きです★(^ε^)

そして今日の夕飯はもちろん讃岐うどんです。家に稲庭うどんしかなかったので、わざわざ買って来てまで讃岐うどん。だって映画の中で超おいしそうだったんだもん。

『それでもボクはやってない』

公開時からちょっと気になってた映画ですが、先日の日本アカデミー賞で注目を集めたことでこのタイミングでのテレビ放送だったんでしょうか。あまりにも早いのでびっくりしました。
最近は映画の公開からテレビ放送までの期間が短いですね。DVD化もあっという間!うれしいような淋しいような…。

『それでもボクはやってない』は痴漢の冤罪をテーマにした映画ということで、観たら絶対ヘコむだろうなーと思っていたのですが、やっぱりまんまとヘコみました…。
ヘコんだというか、怒りとも悔しさともやるせなさとも、何とも言えないモヤモヤした気持ちが残りました。
監督の周防正行氏が何かのインタビューで、この映画を撮るのにものすごくたくさん取材をしたと言っていたので、つまりこれはドキュメンタリーに近い映画なんだろうと思います。この映画のようなことは現実にたくさん起こっているんだろうと思ったら、なんだかいろいろ考えさせられました。映画そのものよりむしろ、『冤罪』というこのテーマについて。
私だけじゃなく、観た人はみんな多かれ少なかれ同じことを考えたと思います。がんばれよ〜金子くん!(主人公)

それにしても、知らないことってたくさんあるんだな。コワイな…

『シュガー&スパイス 〜風味絶佳〜』

ちょっと前にテレビでやってたやつです。記事書きっぱなしで送ってませんでした。

私は恋愛映画をあまり観ません。
恋愛ものって、最後が幸せなら良し!というわけでもないし、ドラマチック過ぎても定番過ぎてもおもしろくないし、ハッピーストーリー好きな私の中でのストライクゾーンが、他のジャンルに比べて超狭いのです。
でも、『シュガー&スパイス』はおもしろかったです。

『恋を知って、少年はひとつ大人になった』なんて、言葉では陳腐にしか表せないのですが、恋愛映画の場合、その言葉で上手く言えない微妙な感じこそが、おもしろいかどうかの境目なのかもしれないなぁと思いました。単純なハッピーエンドだったら、この物語はおもしろくなくなる気がします。リアルとは遠ざかってしまうから。
『シュガー&スパイス』は、後味が微妙でスッキリしてません。だけどそれでいいんだと思います。
自分でも意外な感想に、ちょっとした発見な気分です。

なんだか最近は好みが変わってきたのかも??恋愛映画に限らず、ハッピーでもアンハッピーでもない些細な物語もおもしろいと思うようになりました。もちろん、相変わらずハイテンションムービーも大好きですよ好みの幅が広がるのは嬉しいことだなぁ☆(^-^)

『星になった少年』

土曜日にテレビでやってたやつです。
柳楽優弥くんの出演作が観てみたかったのです。

『星になった少年』は、日本で初めての像使いになりながら若くして亡くなったという実在の方をモデルに作られた物語だそうで、結末がわかっているからちょっと予想がつくし、どうなんだろう…と、正直思っていました。
私は『死んで涙を誘ってまとめる』系の無駄な悲劇が大嫌いで、実話でなければ許さない!!という偏った好みの持ち主なので(あくまで個人的な好みの問題ですよ。気を悪くされた方がいらしたらすみません)、あざとかったり、演出過多だったら嫌だなぁと思ったのです。
でもこの映画はもちろん『無駄な悲劇』なんかではなく、悲しいけれど優しさと幸せに満ちた物語でした。素直に感動できました。いろんな生き方の人がいるんだなぁ。柳楽くんのかっこつけない自然な演技も良かったです。

そしてこの物語のモデルとなった動物園というのが、現在の『市原ぞうの国』だそうで!!今や有名な人気動物園じゃないですか!哲夢さんの夢が生き続けているんだなぁと、またちょっと感動してしまいました。