25回目。

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以前にも紹介したことがある『ストーリー311』。
震災の体験やその後の被災地の現状など、11人の漫画家さんたちが実際に被災地に赴いて、現地で自ら取材をして、一作一作丁寧に描かれたノンフィクション漫画です。

初版の発行部数が少なめだと聞いて地元の本屋さんに取り置きをお願いして買いました。
もっとたくさんの人に読んでもらえたらいいのに!と思っていたら、その後増刷が決まったそうなので、そろそろ本屋さんで見かけることも増えるのではないかと思います。よかった!(^-^)

月日が経つにつれて、漫画や体験記や写真集や、あらゆるジャンルでたくさんの震災関連本が発売されていますが、実際にどれくらいの人が手にとっているのでしょう?
地元の本屋さんでは常に売り場の一角が広く特集コーナーになっていて、うちでも何冊か買いましたが、これが自分たちも被災した地域だからなのか 全国的なものなのかがよくわかりません。
被災地から遠く離れた地域、 例えば『え?まだ仮設住宅に住んでる人いるの??』とか平気で言ってしまえるような地域では、どんな感じなのかな?と思うことがあります。(※ちなみに仮設住宅から引っ越しできている方々はまだまだごく一部ですよ)

今まで、神戸や新潟での震災のときに私自身もそうだったように、被災地のことを心配はしても 社会問題として向き合うことまでは、なかなかにハードルが高いのではないかと思います。

なので、この本は“震災が身近じゃない人たち”にこそ、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
そういうハードルを、ちょっと下げてくれている気がするのです。

と言ったら語弊があるのかもしれませんが、押し付けがましい内容ではないし、変にドラマチックに盛っているわけでもないし、シリアスな現状も前向きな兆しも全部本当のことだし、何というか、読む人とこちら側(被災地側)との距離を縮めてくれるんじゃないかと思えたのです。

WEBで掲載されてからの後日談や作家さんそれぞれの書き下ろしページがまた、とても素敵でした。みなさんが真摯に向き合って執筆されたんだなぁというのが伝わって、“漫画家”ってすごいなぁと思ってしまいました…。

発起人のひうらさとるさんをはじめ、東村アキコさん、末次由紀さん、新條まゆさん、おかざき真里さんなど、執筆陣がとても豪華なので、それを目当てに読むだけでも良いと思います。
さらりと読めるけれど、ちゃんと『伝わる』本だと思うし、売り上げは寄付されるそうなので、たくさんの人に手にとってもらえたらなと思って紹介させていただきました。

本の中で作家さんたちが口を揃えて『実際に行ってみよう』と言ってくださっているのがとてもうれしかったです。
被災地に住む一人としても、漫画好きの一読者としても、ありがとうを言いたい本でした(´U`):゜・+。:*・'+,。


*家族にも勧めたところ、父は読んで『良かった』と言ってくれましたが、母は序盤ですでに『泣いちゃうから待って』と言って休止中です。
決して悲しい本ではないのですが、辛い気持ちも温かい気持ちも、思い出したり共感したりしてしまうと思うので、実際に震災を体験した方は、自分の気持ちと相談しながら 無理せずゆっくり触れるのが良いのかもしれません。私も読む度に泣いています(;∪;):゜・+。:*・'+,。
 
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