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防潮堤と海の町

今日(日付変わってしまったのできのう)は “防潮堤”についての協議会(?)のお手伝いに公民館に行ってきました。
お手伝いと言っても、始まる前に机を並べたり 入り口の案内をしたりとか、その程度だったんですが、受付の席に座らせていただいたので 私も会議の内容を傍聴させていただくことができました。

会議に出席されていたのは、市役所や県の担当課の方々(国の役人さんもいらしたのかな??)の他に、地元はもちろん石巻市や岩手県などの広い地域からの、振興会長さんや様々な復興事業に携わっている方々。
会議はこれまでにもいくつかの地域で開催され、その度に白熱するのだそうです。

一口に『防潮堤を作る』と言っても、どういうものを作るかは規模も目的もものすごくたくさんの選択肢があります。それぞれの海岸を擁する自治体の新しいまちづくりが、何を第一に据えたものになるのかによって、防潮堤の役割は少しずつ変わるんだと思います。

私は、個人的には、より高く強固なコンクリートの壁で海岸線を囲んでしまうような堤防作りよりも、海の見えるこの景観をある程度保てるような方法でできないのかなぁと思ってしまう派なのですが、国が定めた基準がどうだとか、海岸と平行して走るJRの復旧問題だとか、様々な問題と折り合いをつけながら理想の形を模索して行くのは想像以上に大変なことなんだなぁと思いました。

それぞれの海岸で、どんな暮らしをしていた人たちがどんな被害を受けて、どう立ち直っていこうとしているか、それによって考え方が違うのは当然のことだと思います。できればどこの地域でも、住民のみなさんの意見がきちんと反映された復興計画が提案されて、それに向けて県や国も一丸となって無理なく無駄なく進んで行けるのなら、それは理想的です。

けれど、どんなに議論を重ねて納得のいく形で計画が出来上がったとしても、地盤沈下の程度や海岸の地形によって実際の工事の仕方は変わってくるそうだし、そもそもとても莫大な費用と時間を要することだし、真剣に考えれば考えるほど、向き合うものの大きさを実感させられる感じがしました。

例えば素朴な疑問なのですが、もし『10m以上の防潮堤を作りたい』という地区と『5mの防潮堤を作りたい』という地区があったとしたら、その境目はどうなるんだろう??
と思うのです。
規模の違う防潮堤が並ぶことは専門的に見てアリなんでしょうか?
ナシだとしたら、そこでまた両者が歩み寄るための議論が必要になるんでしょうか。
そしたらその分だけまた工事は遅くなっていくんでしょうか。

じっくり議論することと一刻も早く防潮堤を整備することは矛盾してしまうことなんだなー。
難しい。。。


たまたま傍聴させていただいた ど素人の私ですら、こんなぐるぐるした気持ちで帰って来ました。
今 被災地には、今日の会議に参加されていたみなさんのように、日々これからの地域のことを考えてがんばってくれている方々がたくさんいるんだよなぁと、当たり前のことなのに急に実感しました。私は会議の途中で失礼させていただいたのですが、とても勉強になりました。


アイディアが出揃ったばかり(?)の新しいまちづくり。本格的な復興計画が始まって防潮堤が作られたら、本当にこの町の景色は変わってしまうんだなぁ。
津波で瓦礫の山になってしまった去年。瓦礫の撤去が進んで何にもなくなってしまった今。そしてこれから。

空虚感のある現在から 早く活気を取り戻して欲しいと願う反面、まちの景色がまたどんどん変わっていくんだなと思うと、ちょっと寂しいです。

津波から一年経ったからと言って、『被災地』な風景を見慣れたからと言って、日常が『元通り』になるわけじゃないのです。時々こうして、じわじわ来ます。

これから復興していく新しい町に希望はもちろんあります。
でも
町は、景色は、私が大好きだったあの頃に、戻ることはもうないんだな。寂しいな。
 
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