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廃車置き場にて


先日、津波で流された父の車が見つかったという連絡をもらったので、海岸仕事で行けない父の代わりに 母と2人で確認に行って来ました。

廃車置き場になっている商港岸壁は、海岸独特の臭いに重油の臭いが混じった、いわゆる『津波の臭い』が未だに抜けず、ハエもたくさんでした。
おまけに今日は台風の影響で風が強くて、砂だか粉塵だかがたくさん舞っていました。私は車から降りた瞬間にそれで目をヤラレて(コンタクトユーザーにしかわからない辛さ…)やる気をなくしたので 母に任せてしまったのですが(ごめん)、係の方が車を探すのを手伝ってくれたそうで、泥まみれの車検証だけは取り出してもらうことができました。

父の車は、後ろのナンバープレートはかろうじてあるものの、フロント部分はほとんど原型を留めていなくて、他の車と一緒に積み上げられていたそうです。
デジカメで撮って帰った写真を見て、父はしょんぼりしてしまいました。
本当は、時間が合ったら自分で見に行って、どんなにぺしゃんこ状態でも何かしら確認して来たかったんだろうなと思います。海水を被ったり泥に埋まったりした車たちが集まる場所は、今日の灰色の空のせいもあってか、とても切ない光景でした。


この商港岸壁辺りは、津波の被害が最もひどかった地域の一つです。震災後もだいぶ長い間通行止めになっていたのですが、今日初めてこちら側に行ってみて、その訳がわかりました。ものすっごい地盤沈下なんだもの!(@_@)

漁港付近は何度か通ったことがあったし、魚市場再開へ向けて水揚げ場を嵩上げ工事したというニュースも見ていたのですが、商港側は嵩上げ工事レベルの話じゃないんですね…(>_<) 水が引かない、とかじゃなく、そこら辺り一帯がもう海になってしまったかのようでした。

商港へ向かう途中、前から道路と水面が近かったけど こんなんだったっけ?? と思って、よく見たら、通っていたのは思ってた道より一本内側の通りでした。通るつもりだった海沿いの道は海に沈んで消滅していました!遠くに岸壁の車止めだけが水面からわずかに顔を出していて、かろうじて『じゃああそこまでが陸だったところか』とわかる感じです。
真っすぐ行けたはずの通りが 途中からすっかり海の中に沈んでしまっているので、目的地が“向こう岸”にあるように見えました。

てか見えてるのにどこを通ったら行き着くのかわからないのです。まわりの建物がなくなってしまって、残っている建物との位置感覚がどうもつながらない感じで、元からあった道路なんだか 土を盛って高く作り直した道路なんだかもよくわからず、ぐるぐる遠回りして(そうしか行けないんだと思いますが)たどり着きました。

震災から4ヶ月、いろいろなところでひどい光景を見ましたが、今日はまた、津波翌日のようなショックを受けてしまいました。。。(´`)

商港…
父が漁船員だった頃は、漁港で出航を見送った後さらに商港に先回りして(船は漁港→商港の順に通るので)湾内を進む船をまた見送ったりした、思い出の場所です。
昔 付き合ってた人の助手席に乗ってドリフトして逃げた(※夜)…のはもう、時効だよね。

『被災地は瓦礫の撤去が進んでいる』なんて、私も何度か書きましたが、そんなの嘘だったのかもしれない。
懐かしい場所が 見知らぬ場所みたいになってしまったところや、途方もない空虚感に襲われる光景は、まだまだたくさんあるんだなぁと…
少し寂しい気持ちになった帰り道でした。
 

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